中1~2で学習した「現在分詞」と「過去分詞」を再び中3でやるから混乱するんですよね。このブログで一度そのへんしっかり整理しましょう。
【 分詞って何?】
本日は、分詞についてわかりやすく解説します。
上の図を見ましょう。分詞には「現在分詞」と「過去分詞」があります。このうち、現在分詞とは動詞の ing 形のことです。ただし、動詞の ing 形には、現在分詞の他に動名詞があります。両者は形は全く同じで意味が異なります。動名詞は「~すること」で、現在分詞は「~している」です。
【 動名詞について 】
先に動名詞の例文を見ましょう。
I like swimming. (私は泳ぐことが好きだ。)
Studying English is hard for me.(英語を勉強することは私にとって大変だ。)
こんな感じです。
【 現在分詞について 】
続いて現在分詞ですが、大きく分けて使い方が2通りあります。(1)be動詞の後に置く使い方と(2)名詞を修飾する使い方です。
(1)be動詞の後に置く使い方・・・中1で学習する「進行形」
He is swimming in the sea.(彼は海で泳いでいる。)
(2)名詞を修飾する使い方・・・中3で学習でする「限定用法」
Look at that flying bird.(あの飛んでいる鳥を見なさい。)・・・➀
※ flying は直後のbirdを修飾しています。
The boy swimming in the sea is Tom.(海で泳いでいるその少年はトムです。)・・・②
※ swimming in the sea が直前のboyを修飾しています。
※ ➀のように、修飾部分( flying)が 1語だけのときは前から名詞を修飾しますが、 ② のように、修飾部分( swimming in the sea )が2語以上のときは名詞を後ろから修飾します。
※ ②の場合は、The boy swimming in the sea の部分をひとかたまりにとらえるのがコツです。
※ なお、(1)のときは使用できない動詞がある(2)のときはどんな動詞でも ing 形にできます。
He is living in Nara. ・・・×
He lives in Nara. ・・・○
(彼は奈良に住んでいる。)
The man living in this house is my uncle. ・・・○
(この家に住んでいる人は私のおじです。)
【 過去分詞について 】
過去分詞は大きく分けて、以下のように使い方が3通りあります。
(1)have [ has ] の後に置く使い方・・・「現在完了形」
I have lived in Tokyo for three years.(私は3年間ずっと東京に住んでいます。)
(2)be動詞の後に置く使い方・・・「受動態」
The bike was broken by Ken.(その自転車はケンに壊された。)
(3)名詞を修飾する使い方・・・中3で学習する「限定用法」
The broken bike is Ken's.(「その壊された自転車はケンのものです。」が直訳。→その壊れた自転車はケンのものです。)・・・➀
※ broken は直後の bikeを修飾しています。
That is the bike broken by Ken.(あれはケンに壊された自転車です。)・・・②
※ broken by Ken が直前のbikeを修飾しています。
※ ➀のように、修飾部分( broken)が 1語だけのときは前から名詞を修飾しますが、②のように、修飾部分( broken by Ken )が2語以上のときは名詞を後ろから修飾します。
※ ②の場合は、the bike broken by Ken の部分をひとかたまりにとらえるのがコツです。
【 分詞のその他の使い方 】
分詞は他にも、知覚 [ 感覚 ] 動詞表現、had+過去分詞、分詞構文など、いろんな場面で登場します。詳しくは当サイトが販売する「高校入試英語教材」の「有料実践編」の第21講を参照してください。
このように、分詞はいろんな場面で登場するために、はじめて英文法を学習する人たちにとっては混乱を招きやすい分野です。なので、分詞については「へ~、こんな使い方もあるんだ。」という具合に一つずつ身につけていくことが大切です。