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受験勉強における「直近効果論」

受験勉強における「直近効果論」とは

毎年、11月や12月ごろになると、「もう間に合わない」というあきらめモードに陥ってしまう受験生が多いです。しかし、高校受験に限らずどんな受験においても、ぜひ知っておくべき考え方として「直近効果論」というものがあります。

 

これは、試験本番が近づけば近づくほど、学習効果が高くなり時間の重要性が増す、という考え方です。英語や社会のような暗記系科目の場合には、とくにこの「直近効果論」はよくあてはまります。

1年前に覚えた知識より前日に覚えた知識の方が強い

人間の記憶というのは、だれでも例外なく、時間とともに薄れてあいまいなものになります。試験ではこのあいまいな知識ほど危険なものはありません。試験で役に立つのはあくまでも正確な知識だけです。そして、その知識が脳にインプットされた時点が受験当日に近ければ近いほど、その正確性は当然高くなるわけです。

 

簡単に言えば、1年前に覚えた知識よりも、極端な話、入試前日に覚えた知識の方がはるかに試験本番で威力を発揮する、ということです。

どんな試験も直近の1週間~1か月で勝負が決まる

上述のように、ずっと以前に覚えた知識よりも直近で覚えた知識の方が試験で威力を発揮するとしたら、勝負はその試験の直近の1週間~1か月で決まるといっても過言ではありません。つまり、1年前の1時間よりもこの時期の1時間ははるかに重要になってくるわけで、この時期にあきらめモードになってしまうのは、あまりにももったいないです。

 

勝負はまさにこれからで、一発逆転するチャンスも、逆に、一発逆転されるチャンスも大いにある、ということをすべての受験生の皆さんに知ってほしいです。

 

どうか、試験前日まで全力で取り組んでください。