【 集中力は永久に続かない 】
勉強時間の継続とともに、だんだん集中力が落ちるのはだれでも当たり前のことです。集中力が落ちたら少し休憩を入れると、脳がリフレッシュされてまた集中力が高くなります。
問題は、何分間勉強したら、何分間休憩を入れるのが一番よいのか、というのが今回のテーマです。
上の画像は、勉強時間の経過とともに集中力が低下して、休憩を入れることによって集中力が復活する様子をグラフ化したものです。理屈としては、青い部分の面積が一番大きくなるような勉強時間と休憩時間の組み合わせを見つければよいわけですが、個人差や年齢による違いもあるので、正解を見つけるのは容易なことではなさそうです。
【 ポモドーロ・テクニック 】
イタリアの起業家であるフランチェスコ・シリロ氏によって提唱された「ポモドーロ・テクニック」という理論によると、25分の勉強時間と5分の休憩時間の繰り返しがよいとのことです。
ただ、これには科学的根拠があるわけではなく、シリロ氏本人の経験に基づく意見に過ぎません。
【 日本の学校では 】
小学校では、45分の授業時間と10分の休憩時間をもうけているところが多いようです。また、中学校や高校では、50分の授業時間と10分の休憩時間をもうけているところが多いようです。ところが、大学になるともう少し長くなり、90分の授業時間と20分の休憩時間をもうけているところが多いようです。
どうやら、年齢が低いと集中力が続かないということが前提になっているようです。
【 黄金比率 =5:1】
冒頭に述べたように、それぞれの時間の長さについては個人差や年齢による違いがあるわけですが、ポモドーロ・テクニックにしても、日本の学校制度にしても、どうやら、勉強時間と休憩時間の比率としては5:1を理想的なものと考えているようですね。
そうすると、あとは自分の年齢や感覚によって、
① 40分→8分→40分→8分→40分
② 50分→10分→50分→10分→50分
③ 60分→12分→60分→12分→60分
④ 90分→18分→90分→18分→90分
等の中から自分に一番合ったものを選べばよいのかな、と思います。
【 一番大事なこと 】
いずれにしても、ただ漫然と勉強を続けて、疲れたら適当な時間で休憩をとる、というやり方よりも、あらかじめ時間的なルールをちゃんと決めてそれをきちんと守る方が、結果的には学習効果が高くなる、というのが多くの教育学者や心理学者が提唱するところのようです。
自宅で勉強するときも、常に時計を見ながら計画的に過ごすようにすると、思った以上に成績が上がるかもしれませんね。