※まずは、設問を必ず自力で解いてください。その後で解説や正解を読むようにしてください。また、自分の解答を必ずノート等に実際に書いてください。さもないと実力が身につきませんのでご注意ください。
【 設問 】
次の文章を読んで、下線部を和訳しなさい。ただし、otherwise の具体的内容を明示して和訳すること。
Learning is very important for our future. That is because the educated can solve a lot of problems in society. However, not everyone has the chance to learn. It is necessary to help all people receive good education. Otherwise, the capable but poor will be left behind, and that will be a great loss for society.
【 第1文の解釈 】
Learning is very important for our future.
learning は動名詞 で「 学ぶこと」
future = 将来
「学ぶことは我々の将来にとってとても重要だ。」となります。
【 第2文の解釈 】
That is because the educated can solve a lot of problems in society.
That is because ~ = それは~だからだ ←重要英熟語集~第10集参照。
the +~形容詞~ = 「~な人々」
educated = 「教育を受けた」という形容詞。
よって、the educated = 「教育を受けた人たち」となります。
society = 「社会」
第2文をきちんと訳すと、「それは、教育を受けた人たちが社会の多くの問題を解決することができるからだ。」となります。
【 第3文の解釈 】
However, not everyone has the chance to learn.
however = しかしながら
not+every, not+ all などはいわゆる部分否定(「有料実践編」のP72参照)で、「すべてが~というわけではない」という意味になります。
to learn は直前の the chance を修飾する形容詞的用法の不定詞
よって第3文をきちんと訳すと、「しかしながら、誰もが学ぶ機会に恵まれているわけではない。」となります。
【 第4文の解釈 】
It is necessary to help all people receive good education.
It is 〇〇 to ~ = ~することは〇〇だ
necessary = 必要だ
help 人 ( to ) ~原形~ = 人が~するのを助ける
receive = 受ける
good には、「良い」という意味の他に「十分な」という意味があります。この文章のテーマは「教育の質」ではなく「教育を受ける機会」なので、この場合は「十分な」と訳す方が適切でしょう。
education = 教育
結局、第4文をきちんと訳すと、「すべての人が十分な教育を受けられるように支援することが必要だ。」となります。
【 第5文の解釈 】
Otherwise, the capable but poor will be left behind, and that will be a great loss for society.
otherwise = 「さもなければ」「そうでないと」という重要単語で、入試では、本問のようにその具体的内容を明示して和訳させる問題がよく出題されます。この場合は、直前の第4文で「すべての人が十分な教育を受けられるように支援することが必要だ。」と述べた上で、「そうでないと」と言っているわけだから、この otherwise の具体的内容を明示すると、「すべての人が十分な教育を受けられるように支援しないと」となります。
capable = 「有能な」という形容詞で、直前の the は第2文の the educated と同じ用法。よって、the capable but poor で、「有能だが貧しい人たち」となります。
be left behind = 取り残される
loss = 損失
よって、正解は「すべての人が十分な教育を受けられるように支援しないと、有能だが貧しい人たちが取り残されてしまい、それは社会にとって大きな損失になるだろう。」となります。
【 設問文の全訳 】
学ぶことは我々の将来にとってとても重要だ。それは、教育を受けた人たちが社会の多くの問題を解決することができるからだ。しかしながら、誰もが学ぶ機会に恵まれているわけではない。すべての人が十分な教育を受けられるように支援することが必要だ。そうでないと、有能だが貧しい人たちが取り残されてしまい、それは社会にとって大きな損失になるだろう。